農デ研の想いとビジョン

私たちが目指しているのは、日本の豊かな「農」と「食」を未来へとつなぐことです。
私たちが手がけたブランドのひとつに、「顔が見える食品」があります。
このブランドは、BSE問題や牛肉の偽装事件が相次ぎ、社会全体に食への不安が広がったことをきっかけに誕生しました。ただ「安全です」と伝えるだけではなく、「誰が、どんな想いで作っているのか」を伝えることが食に対する本当の信頼につながると考えた私たちは、独自の安全基準を設けるとともに、野菜・肉・魚などの生産者の「顔」と「こだわり」が見えるマーケティングシステムを、一から構築しました。
この「顔が見える食品」は、国内を代表する生鮮食品ブランドへと成長しました。
生産者の顔が見えなくなり、食の現場がブラックボックス化すると、その裏でさまざまな問題が静かに進行していきます。だからこそ私たちは、「生産者とお客様が、顔の見える関係でつながること」が、日本の「農」と「食」を未来へつなぐ好循環を生むと信じています。
一般社団法人農業デザイン研究所は、顔が見える社会の実現を目指し、日本の豊かな「農」と「食」を未来へつないでいきます。

「農業デザイン研究所」の意味

「農業デザイン研究所」という名前には、農業・畜産業・水産業の“再デザイン”に貢献したいという想いが込められています。
この「デザイン」とは、物を形にしたり、機能や見た目を工夫するアート的、意匠設計的な「デザイン」だけではなく、システムやサービスの仕組み、関係性の再構築なども含めた計画や構想を立てることなどを含めた「デザイン」を意図しています。
もちろん、多様な風土や文化の蓄積の成果でもある日本の一次産業にふさわしい機能や美的造形を考慮した意匠は、重要なポイントだと認識しています。
意匠と構成の両面から農畜水産業を再設計し、新たな価値を創造する、そんな私たちの活動にご期待ください。

上部へスクロール